■本格的な移動運用からカジュアルな移動スタイルまで
  移動運用に火が付き、某テレビ局の払い下げ放送中継車を移動専用に購入。「バカ」が付いて趣味は丁度良いと自分でポリシーを持っております。趣味が多いと大変ですが、そうでないとすれば桁を外して 楽しむのが趣味という醍醐味。仕事を忘れ、趣味を満喫できるからこそリフレッシュ出来るのです。
   下の写真(左)は、神奈川県三浦市からの移動運用で、この日2m/SSBにて山口県周南市/4とQSBがあったものの、ピークRS57で交信しました。 楽しいですよね移動運用は(笑) 娘ももちろん同行して一 緒に楽しんでおります。娘はSWLをしております。コールはJA1-42963 娘もカードを発行しております。

 

  二代目中継車は、縁あって我が家に! 価格的には初代中継車の2倍以上しましたが、ドバカな趣味には勝てませんね。勇気を出して即決!
  やはり放送中継車は素晴らしい! 初代中継車は俗に言うニュースカーと呼ばれる車両です。 基本的には車両のエンジンを主力にエアコンやその他電源を確保しなくてななりませんので、発電機は別途必需品でした。しかし二代目中継車は、立派な放送中継車そのもので、専用クーラーやFFヒーター、室内換気、照明、機材格納スペースや独立した専用ラックスペース、格納庫など様々装備があります。最大の特徴は車両のエンジンと発電用のエンジンが別に搭載されており、発電能力は25kVA。一般家庭約4〜5軒分の発電量が確保できることです。むしろそんなに必要無いので余ってしまいもったいないかも知れません。
   とにかく目立ち、よく声を掛けられ、小さな子供たちには人気です(笑)
    

  ※所属クラブである JQ1ZQQにおいて、茅ヶ崎市との災害時防災協力の協定を結びました。

   ドライブの途中、山の林道から伸縮ポールと小型の八木一本でカジュアルに運用(笑) モービルホイップアンテナを取り外し、そこから同軸を挿し八木アンテナに接続します。簡単です。
   タイヤベースも使用しておりません。伸縮ポールをガードレールに簡易的に縛っているだけです。下の写真(左)は、430/FMで宮城県仙台市まで飛んでくれました。 下の写真(右)はドライブの帰宅途中に 広場を見つけたので、21MHzのワイヤーアンテナを即席で作り、バランは木にぶら下げ、ロープの端は愛車に持っていて貰います。もう一方のロープは標識のポールに縛りました(笑) コンディションも良く、21MHz/SSBにてオーストラリアと交信しました。

 

   主に海上移動運用の時に使用するアンテナで運用することもあります。
   下の写真(左)は、東日本大震災後に7エリアの知人と3.5MHzで交信をする準備の時に撮ったものです。普段はフルサイズのワイヤーアンテナを移動運用では使用するのですが、周囲に人が多くスペースが 限られていたので空中線を変えました。空中線は、場所と環境を考え色々なスタイルを工夫します。
 

   下の写真は2エリアの別宅です。
  別宅と言ってもリゾートマンションなので、少々広めのバルコニーがある程度です。主に生活の拠点ではないので、アンテナを常設するわけにもいきません。冬場は夜が楽しいです。伸縮ポール持ち込んでRadixのアンテナを設置すれば、3.5MHzの運用がお手軽に出来てしまいます。 この日はコンディションに恵めれ、1Day AJDが2時間で達成しました。さすが3.5MHz(笑)
 

   旅行のお供にもアマチュア無線です。
   4/19〜4/23まで5日間の沖縄旅行です。私にとっては沖縄移動運用です(笑)。
   旅行に大荷物だと苦になるのでコンパクトに仕上げるのがポイントです。私の場合毎回そうですが、旅行では5キロ以下に収めます。沖縄へは飛行機ということもあり、アルミのケースへまとめます。手や肩に掛けて持つと非常に大変なのでキャリーに乗せます。チョッとした工夫で子供でも運べるようになるので手伝ってもらえます。 写真下(左)のケースの中には、FT-857、スイッチング式安定化電源、同軸15m、PAN-62s(通称:ポケットダイポール)、ハイブリットワイヤー、電線、簡易工具です。 あとは6.5mの玉網、これが全てです。
   海外への移動運用も同じスタイルでの機材です。
  現地のホテルは無線を重視し、決まったホテルで楽しみます。若干費用が増しても最上階を頼みます。HFを楽しむので高さを気にしているわけではありません。他の宿泊客に配慮するだけです。 低階だと上階の方々がバルコニーから見下ろすと、アンテナがバッチリ見えてしまいクレームのもとになり、何度か強制撤収となっております。さすがに、バルコニーから景色を見るにしても見上げる人はいませんから最上階を頼んでおります。落下事故だけは気をつけております。下の写真(右)が設置スタイルです。
   6mのフルサイズ&21MHzのフルサイズとなります。2BANDを同時に堪能しております。

 

   アンテナの作り方をよく聞かれますが、特別なことをしているわけではないです。
   下の写真(左)がアンテナ一式です。ポケットダイポールはロッド式の6mフルサイズ、これにO型端子を21MHzの波長に合わせた電線にかしめます。そうすると下の写真(右)のようになり、完成です。  このバラン部分を玉網の先端に取り付け、バルコニーから突き出します。21MHzのワイヤーの碍子にロープをつなぐと上の写真(右)のようなアンテナスタイルが形成されます。

 

   ロープをどこに結んでいるか? ですが、現地のホテルや場所などの環境に依存しますから、現地で最善策を考えます。今回の場合、下の写真(左右)のように両端を留めております。多バンドを併用することで、落下防止にもなり玉網が重さでしなったり、高層なので風で煽られるのを防ぐ支線代わりにもなり、有効だと思います。
   このアンテナの張り方で、21MHzでは、ブルガリア、オーストリア、フィンランド、フィリピン、サイパンと交信いたしました。6mは残念ながらEsが弱く、6エリアから1エリアへは届きませんでした。21MHzでは、1エリア各局ならびに、2エリア、7エリア、8エリアと交信。(6mは沖縄局とラグ中となりました)

 

   ハイバンドでコンディションが良い季節は、自宅の側を散歩ついでに移動運用も行います。
   自宅近所に河川があるので、その土手で日向ぼっこをしながらお手軽&カジュアルに移動運用です。 下の写真(左)こちらが散歩のお供一式のウエストポーチです。写真(右)はポーチの中身です。 FT-857、同軸10m、バラン、ハイブリットワイヤー、ラジオペンチ。 ※バッテリーは別ショルダーです。
 

   アンテナはコンディション見合いで、その場でサッと作りましょうね(笑) もちろんフルサイズです。
   下の写真(左)の様に玉網の先端にバラン部分を取り付け、下の写真(右)の様にポールを伸ばし切れば、6.5mhのアンテナと早代わりです。

 

   ハイバンドではありませんが、知人が出ていたので7MHzを試してみました。フルサイズアンテナです。
   フルサイズに拘るのは理由があり、移動運用では最大50Wの出力までです。少しでも利得を上げたい、そして最大限の出力が放射されるようにしたい。 この理由から、広い場所と環境さえ問題なければ、基本的に私はフルサイズアンテナを作ります。また、お散歩移動では5Aのポータブルバッテリ(ショルダー型)を主としているため、QRP5W運用です。屋外で寝転んで楽しく運用をしております(笑)。たまに昼寝もします。マジです。

 

   海外旅行のお供にも、もちろんアマチュア無線です。
   海外の移動運用の場合、はいくつか気を付けておきたいことがあると思います。実際の経験から・・・。
   2014年9月下旬にニューカレドニアへ旅行に行きました。持ち物は軽装備にしないと大変ですから、ほぼ沖縄旅行と同じスタイルで、電源を220V対応の物に変えている程度です。では、国内免許で海外運用をするためには何をするのか? 私が行ったニューカレドニアを例にご紹介します。

  1.移動先の国は日本との相互運用協定を結んでいる国か調べます。
    相互運用の協定を結んでいる国は「アメリカ」「カナダ」「ドイツ」「フランス」「オーストラリア」「韓国」「フィンランド」「アイルランド」「ペルー」「ニュージーランド」「インドネシア」の11の国です。
    ※上記の国以外で移動運用を行うことは国内免許では出来ませんので、その国のライセンスを取得する必要がありますので、注意しましょう。
    手続きには各国異なりますので詳しく調べる必要がありますが 「アメリカ」「フランス」「オーストラリア」「ニュージーランド」では特別な申請は必要ありません。但し、念のためにその国の担当官に確認することをお勧めします。
 2.ニューカレドニアはどこの管轄かしらべます。
   ニューカレドニアはフランス領になりますが、2013年までは申請が必要でした。2014年からフランス本土同様に申請が不要となり非常に移動運用がやりやすくなりました。
 3.現地担当官へ連絡
   念のために、移動期間と滞在場所、運用周波数と出力を伝えておきました。現地担当官からの返信もあり無線運用を楽しまれてくださいとメッセージを頂き、旅立つ準備が完了しました。
   ※総務省への英語版免許状の申請(何かの時に証明出来るものがあった方が良いです)と現地担当官とのメールを印字して持参することをお勧めします。(こちらも念のため)
 4.出国
   出国審査の際は、特段問題なし。
 5.入国
   入国審査。ニューカレドニアは税関の専門員がおりません。現地警察が入国審査を行っております。
   持ち込み荷物の無線機で止められました。
   荷物を全て出し、この機器は何だ?から始まり、何をするのか? この釣竿が無線に何の関係があるのか?あまりにしつこいので、現地担当官とのやり取りメールと無線免許状を見せたのですが、通用せず。パッケージツアーで行っていたために、私の入国ストップで1時間他の方を待たせてしまいました。結果的には、現地警察がどこかに連絡を取っていたのですが、その結果が返ってきて問題なく終了。

  というような多少ハプニング的なこともありますが、認められている事柄ですから焦らずに丁寧に答えていればまったく問題ありません。現場の検査官が知らないだけで、現地の上層機関などへ問い合わせをしているうちに現場検査官も許可が出ていることが自国の上層機関から知らされますから問題になりません。 (多少の語学力が必要かも知れません)
 
  さてさて、ホテルでの移動運用ですが、電圧が220Vのため対応した安定化電源を使用します。
 設置は下の写真の感じです。

   
 
  運用は21MHzを中心に行いました。
  もちろんですが、日本国内の局と沢山交信させて頂きました。一番嬉しいのは地元ローカル局との交信です。気持ちがホッコリしますよ(笑)。


  夢中になり過ぎて、時間が経つのを忘れてしまいます。楽しいですよ!
  あ、一緒に行った家族のためには観光も忘れずに!大事です。(笑)